1. サポートラインとレジスタンスライン
サポートラインとレジスタンスラインとは?
サポートラインとレジスタンスラインはFX取引で最も幅広く使われるポイントの一つです。 まずは基本から見ていきましょう。
上記の図を見ると、このジグザグは上昇(強気相場)しています価格が上昇と下降を繰り返す時に見られ、下降に動く直前の最も高い値をレジスタンス(上値抵抗線)と呼びます。レジスタンスラインは、売り手が余る場所を示しています。
また、市場が上昇傾向に動き出す直前の最も低い値をサポート(下値支持線)と呼びます。サポートラインは、買い手が余る場所を示しています。
このように、価格が繰り返し上昇したり下降したりすることにより、サポートとレジスタンスが形成されます。
下降トレンドのときはその反対です。
基本的な取引方法としては、このサポートとレジスタンスの跳ね返りを利用して取引します。
ブレイクアウト手法
価格がサポートに向かって下落したら購入する
価格がレジスタンスに向かって上昇したら売却する
デッド・キャット・バウンス取引手法
価格がレジスタンスより上回ったら購入する
価格がサポートより下回ったら売却する
サポートラインとレジスタンスラインの描かれ方
ここで覚えておきたいのは、サポートラインとレジスタンスラインは正確な数字ではないということです。
価格がサポートラインとレジスタンスラインを超えているように見えたとしてもこれは市場が試していただけ(突き抜けたが終値はつけない)だとわかることがよくあります。ローソク足チャートでは、サポートラインとレジスタンスラインのテストをローソクの影で表します。
ローソク足の影が1.4700のサポートラインをどのようにテストしているか注目してみましょう。
当時、価格はサポートラインを下回ったように見えましたが、後から確認してみると、その価格は単にサポートラインを試していただけに過ぎません。
サポートラインやレジスタンスラインを超えたかは、どのように判断すれば良いのでしょうか?
この質問に対する明確な答えはありません。価格がそのレベルを越えて終値をつけるとサポートライン、あるいはレジスタンスラインを超えたと主張する人もいますが、必ずしもそうとは限りません。上記と同じ例をもとに、実際に価格が1.4700を下回った場合に終値をつけた時にはどうなるのか見てみましょう。
価格が1.4700のサポートラインより低いところで終値がつきましたが、最終的にはそれを上回って上昇しました。
これがブレイクアウトであると信じてこのペアを売っていたら大損してたでしょう。なぜなら、一時的にサポートラインを下回りましたが、実際には依然として非常に堅固でさらに強くなっているからです。
このような誤ったブレイクアウトを防ぐためには、サポートラインとレジスタンスラインを具体的な数値ではなく、区間として考える必要があります。
この区間を見つける方法は、ローソク足チャートではなくラインチャート上でサポートラインとレジスタンスラインを描きます。ローソク足チャートは極端な高値と安値を描くのに対して、ラインチャートは終値しか示さないからです。
高値や安値は市場の反射的な動きに過ぎないため、誤解を招きます。サポートラインとレジスタンスを描くときは、市場の反射的な動きではなく、全体の動きを見る必要があります。
サポートラインやレジスタンスラインは、ラインチャートの山と谷を形成している価格があるところに描かれます。
サポートラインとレジスタンスラインの豆知識
- 価格がレジスタンスラインを越えると、そのレジスタンスラインがサポートラインになる可能性があります。
- 価格がレジスタンスラインとサポートラインを超えずに、そのレベルが試されている回数が多いほど、そのレジスタンスラインとサポートラインは強いということになります。
- 価格がレジスタンスラインまたはサポートラインを越えた場合、フォロースルーの動きの強さは、そのレジスタンスラインとサポートラインがどれだけ維持されていたかによって異なります。
練習を重ねることでサポートライン・レジスタンスラインの区間を簡単に見つけられるようになります。
次のレッスンでは、トレンドラインという対角線のサポートライン・レジスタンスラインを使ったトレード法を学んでいきましょう。
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